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原作寄りの視点で。
美穂ちゃんの魅力って『普通の少女』であることなんだろうと思います。彼女は神話世界に身をおく星矢にとって唯一の外界との接点。
この二人のカップルってほのぼのしていて非常に好きなんですが、最終的に結ばれる事はないだろうと言うのが私感です。
恋愛感情に発展したかはともかく、肉親に近い愛情は間違いなくあると思うのですが、美穂ちゃんが普通の少女だから故に、星矢が聖闘士として完成されて行くと二人の距離が離れてしまうのはいかんともしがたいと。例えば美穂ちゃんが（絵梨衣ちゃんのように）神話性を持ってストーリーに絡むか、星矢が聖闘士でない時間を描けば二人の恋愛は成就するかも知れませんが、そのどちらでもキャラクターの魅力が薄れてしまいます。海皇編〜冥王編の間に少しでも普通の少年としての星矢が描かれていたなら、きっと抵抗感無なかったのですけどね。
最終巻あたりの星矢にとっては、星の子学園はもはや帰る場所ではないんじゃないか（＊1）という感触が私にはありまして、
ハーデスとの最終戦に生き残っていたとしても姿を見せないんじゃないかと思っています（＊2）。例え足を向けたとしても、物影からみんなの無事を確かめるだけとか。そして美穂ちゃんは孤児達の面倒を見ながらいつまでも星矢を待っていそうな。何年かたって、ロドリオ村のおじいさんの死後日本に帰ってきた星華姉さんと一緒に星の子学園ダブルシスターなんて素敵かも……と腐った妄想をしてみるのです。
＊1 「じゃあ何処に帰るんだ」と聞かれたら返答に窮します。しっくりくる場所が見つからない。聖域かな？
＊2 『少年記』はいかにもアニメ的なストーリーと演出が気になって、私はオフィシャルストーリーと認められないのです。いくら車田先生が手を入れてると言っても『ギャラクシアン・ウォーズ 夢の対決』が良く出来たパラレルストーリーでしかないのと一緒で。車田先生が漫画で続きを描いてくれるまで、私の中では星矢は死んだままです。
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